営団500形電車


2006年10月22日撮影

500系電車は1957年の開業時から丸の内線で使用してきた車両グループです。300形、400形、500形、900形と有りますが今、日本に現存する電車は301形のみです。そのほかの車両約120両余りは1995年の引退と同時にアルゼンチン地下鉄へと変わって行きました。車両が走行しているのを見たことがないため何とも言えませんが丸の内線と言えば・・・と浮かんでくる電車です。やはり赤い車体に白いライン、その白いラインの中で交差する銀の線と開業当時の電車では斬新だったんでしょう。内装に至っても綺麗で扇風機や吊革、シートも当時を面影と残す貴重な遺産です。丸の内線と言えば映画「007シリーズ」です。丹波哲朗(故)が出演した映画でも有名ですが何故かこれに丸の内線が使用されています。いまでは浅田次郎原作で話題になった映画「地下鉄に乗って」でもこのラインの電車は人気を集めているほか、グリーンマックス・ザ・ストアのNゲージでも数年前人気を得ました。今回、取材した電車は301形で葛西に有る「地下鉄博物館」所有の電車です。車両こそは動かないが当時の電車の面影を残していて大変資料的にも役立っています。ただ、残念なことにこのラインや銀帯は新型の02系には引き継がれることなく終わってしまいました。

横ライン拡大

抵抗器類

FS301台車

ロングシート

前方乗務員扉

運転台
(運転中)

運転台
(非運転)

地下鉄マップ

銘板
(昭28年製造)

客室上付近
(扇風機注目)

公開/2006年11月1日

参考文献/講談社「地下鉄100点」など